トップコラム離岸流に気を付けよう【上昇気流】

離岸流に気を付けよう【上昇気流】

津波注意報解除後も客足が少ない由比ガ浜海水浴場=7月31 日午後、神奈川県鎌倉市

ロシア・カムチャツカ半島付近で起きた大地震では、北海道から沖縄の22都道府県に津波が押し寄せ、その後も出ていた警報・注意報がようやく解除された。避難指示は一時期、200万人に及んだ。熱中症対策を取りながらの避難となった。

夏休みに入って、子供たちを連れて海水浴など予定していた人も多かったのではないか。警報が発令された午前中に海水浴場も相次いで閉鎖された。これが海水浴客がひしめく午後の時間帯だったらパニックになりかねなかった。

警報は解除されたが、生憎(あいにく)この週末は台風9号が関東地方に接近の恐れがある。太平洋岸の海のレジャーはまたお預けということになりそうだ。

それでも台風が去った後からお盆休みにかけて、多くの人が海に出掛けることになるだろう。そこで気を付けたいのは水の事故だ。昨年の水難事故の死者・行方不明者は816人で過去最多となった。

多くの人が楽しむ海水浴では、離岸流に気を付けたい。砂浜などに打ち寄せた波が沖に戻ろうとする時に発生する強い流れだ。泳ぎに相当自信のある人でも巻き込まれるとパニックになるほどの強い流れだ。

万一流されそうになった時は、流れに逆らって岸の方に泳ぐのではなく、岸に平行に横に泳いで脱出すればいいという。離岸流の起きやすい場所としては、海岸が外洋に面している、遠浅で海岸線が長い、近くに構造物がある――などがある。海水浴に行く時は頭に入れておきたい。

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