トップコラム世界人権宣言は読んだ?【上昇気流】

世界人権宣言は読んだ?【上昇気流】

「『憲法読んだことある?』参政党の女性議員 参院選前日の『国の最小単位は個人ではなく家族』発言に寄せられていた批判の声」――。ネットでこんな記事が目に入った(「女性自身」25日配信)。

参政党の吉川里奈衆院議員が選択的夫婦別姓を望む声に「お困りごとを解決する手当てを考えましょう。ジェンダー平等、戸籍に縛られたくない方々の都合の良いように、法改正はさせません」と訴え、それに関して「国の最小単位は個人ではなく、家族」と述べた。

この発言に対してX(旧ツイッター)には「『すべて国民は、個人として尊重される』と明記する憲法13条を全く理解してない」「個人の尊重が抜け落ちてますな 恐ろしすぎて草も生えない」といった批判の声が上がっているという。

それならば聞いてみたい。「世界人権宣言読んだことある?」。1948年の国連第3回総会で採択された同宣言16条には「家庭は、社会の自然かつ基礎的な集団単位であって、社会及び国の保護を受ける権利を有する」とある。吉川氏が指摘するように家庭を「基礎的な集団単位」としているではないか。

人は母の胎から生まれ、家庭で育まれて「個」を確立する。人権擁護はまずもって「基礎的な集団単位」の家庭から始まる。だから「保護を受ける権利」を有すると世界人権宣言は謳(うた)うのである。

それにもかかわらず憲法は個人しか言わない。これこそ人権を疎かにする「欠陥憲法」ではあるまいか。

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