
台湾社会は今、野党立法委員の罷免の話題で持ち切りだ。罷免に強く賛成する人たちは中国が民主主義を利用して、台湾を転覆させようとしていると訴え、反対する人は与党側による政治闘争の一環だと主張している。罷免のために選挙が行われることになるため、税金の無駄遣いでしかないと言い切る人もいる。
台湾人は、アイデンティティーが人によって異なるため、政治に対する意見がさまざまだ。その上、教育の影響もあって、世代間の対立もかなりある。ある種の国民運動の規模にまでなった今回の罷免活動に賛否はあれど、台湾人の政治に対する関心と熱量には圧倒される。
この約半年間、ニュースや政治系の番組の報道はもちろんのこと、市場や公道などあちこちで、大音量のマイクでそれぞれの立場を訴えるのを見掛けた。
自分自身が願う台湾にするため、ボランティアたちは熱心に市場や公道、主要駅などで活動する。道行く人々に話し掛け、時には討論をする様子も。日本ではあまり見掛けることのない光景に、ただ目を丸くしてしまう。
日本では政治に高い関心を示すと白い目で見られることが多いが、台湾では政治に全く関心のない人は少数派のように思える。
親中的な野党立法委員が罷免されなかったのは個人的に残念だが、これも台湾人の選択なのだろう。(M)






