トップコラム「石破辞めるな!」 官邸前デモ、左派が応援

「石破辞めるな!」 官邸前デモ、左派が応援

ポスト石破への警戒心あらわ

「石破やめるな」と書かれたプラカードなどを持ったデモ参加者
「石破やめるな」と書かれたプラカードなどを持ったデモ参加者=25日夜、東京・永田町の首相官邸前(加藤玲和撮影)

昨年の衆院選、先月の都議選、そして参院選で3連敗した石破茂首相の退陣を求める声がが自民党内で高まる中、石破首相を激励するデモが25日夜、東京・永田町の首相官邸前で行われ、約1200人(主催者発表)が参加した。首相に対し、続投を求めて激励するデモ活動が行われるのは異例。

「石破!石破!」「石破はがんばれ!」「石破は辞めるな!」というコールが官邸前に響いた。

主催者は事前に、「石破首相への激励のスタンディング」であるとし、「他の政治家や政党への罵倒」や「差別主義者の参加」はやめるよう周知していた。

ただ、デモは、次期首相候補に浮上する高市早苗前経済安全保障担当相や参政党の躍進を懸念する性格が色濃かった。参加者が手にするプラカードには「高市ムリ」「高市極右連合NO」などと書かれており、参政党を批判する内容もあった。より保守的な議員が次期総裁に選ばれ、保守政権が誕生することを警戒しているのだ。

なぜ官邸前で石破首相を激励するのか。デモ主催者はXでこう書いている。

 <石破首相の政治信条を支持しているわけではありません。政治家としての事績には許しがたいところも多くあります。しかし、石破首相は近年の自民党には稀な「言葉が通じる」政治家です。
 国会論戦で野党とまともに議論ができる。歴史修正主義者ではない。人として誠実さがある。その意味で、現在後継の首相候補として名が挙がる極右の高市早苗氏やポピュリストの小泉進次郎氏などより、石破茂氏ははるかに首相に相応しいと思います。
 差別排外主義を掲げる政党が急激に議席を増やし、追随する政党も出るなど、ファシズムの脅威が迫っている今、石破首相にはファシズムへの防波堤として引き続き頑張っていただきたい。>

石破氏に対しての「抗議でもほめ殺しでもなく、激励」だと強調した。

野党内では、石破氏の即時退陣を求める動きは表面化していない。衆参両院で与党が過半数を割り、石破政権が弱体化しているにもかかわらず、最大野党の立憲民主党が野党をまとめられず、野党が政権を奪える状況にない。ならば、自民党内でリベラル左派の石破氏が首相に居座った方が都合がいいというわけだ。

最近の世論調査では「石破首相は辞任すべきだ」との回答は50%を超えた。自党からも国民からも批判され、四面楚歌になりかけている中、立民、れいわ新選組、共産党、社民党などの左派陣営から支持されている石破氏が、引き続き政権のかじを取るのにふさわしくないことは一目瞭然だ。

(豊田 剛)

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