
少数与党、特に自民党の漂流が止まらない。それは保守主義政治の混迷とも言っていいのではないか。参政党や国民民主党が参院選で躍進したが、これは保守の一層の分裂を招くことになるのか、新たなる保守主義の核に向けた収斂(しゅうれん)への序章なのか。
自民の根幹である保守は安倍晋三元首相への弾丸で引き裂かれた。以来、「裏金」問題などで保守が痛手を受ける一方、選択的夫婦別姓やLGBTQ論台頭に見るリベラル化が進んだ。
極め付きが石破内閣の登場だ。それまで“党内野党”たる石破茂首相が、かつて旧民主党が政権を獲得した時と同様、与党慣れしていない軽さと混迷を招来した。保守の不満が高まり、自民に見切りをつけたのは当然だろう。
問題はそこからだ。伸長した各保守政党の理念や思想に基本的に違いはない。だが政策が共通しているからといって、その党首の個性や党運営の手法一つ取ってみてもまとまるのは容易ではない。
党首同士あるいは支持者らの互いの非難攻撃は、時には与野党間のそれ以上とも言える。かつて冷戦時代に改憲派は一枚岩だったが、情勢緊迫化で改憲論が現実味を帯びてくると各論を巡って衝突するようになった。
政局混迷で国内情勢が不安定化すれば、周囲の「潜在敵国」はその隙をうかがう。一刻も猶予はできない。まずは日本国の国益死守に向け、保守各政党は自民の屋台骨を正すべく一致して保守主義の貫徹を求めていくべきだろう。






