
イスラエルとイランがまた衝突、攻撃の応酬は続き、今のところ収束の気配は見えない。
イスラム組織ハマスなどからロケット砲攻撃を受け、周辺に敵対する国が控えるイスラエルの防空網の優秀さは世界的にも知られる。
今回も迎撃の成功が伝えられるが、一部は撃ち落とし損ね、被害が出ている。それだけ、イランのミサイルが進化しているということか。
ミサイルが夜空に降ってくる様子がSNSに投稿されている。これほどまで鮮明に大気圏外でのミサイル迎撃が広く伝えられた例はこれまでにあっただろうか。
それとともに、SNS上にはフェイク動画も数多く拡散されている。多くは、過去の動画を現在の動画であるかのように見せたもの、また生成AI(人工知能)などを使って作ったとみられる動画も数多く出回っている。
イスラエルの戦闘機F35がイランで迎撃されたという画像がSNSに投稿され、話題になったが、これもフェイクだった。ストーリーの分かりやすいフェイクにはだまされやすい。
ホットな話題に便乗して、閲覧、再生回数を稼ごうということなのだろうが、火事場泥棒的な行動は慎むべきだろう。
何よりも間違った情報が混乱を招いたり、場合によっては不測の事態も招きかねない。
生成AIを使えば、簡単に一定レベルの画像や動画が専門知識がなくても作られる時代、技術の進歩とともに、使う側のモラルも問われる。(J)