トップコラムトニー賞受賞の快挙【韓国紙】

トニー賞受賞の快挙【韓国紙】

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」

トニー賞(Wikipediaより)

韓国の創作ミュージカル『メイビー、ハッピーエンディング』が8日(現地時間)、米国の「演劇・ミュージカルのアカデミー賞」と呼ばれるトニー賞の授賞式で、作品、男優主演、脚本、演出、作詞・作曲、舞台デザインなど6部門を席巻した。今年で78回を迎えるトニー賞を韓国で創作・初演された作品が受賞するのは今回が初めて。

同作品は2016年12月、ソウル(鍾路区)の大学路(かつてソウル大があった名残の街路の名称、現在は100以上の小劇場が集まる演劇の街として有名)で約300席規模の公演場で初演された。その後、大学路の300~400席の小劇場で昨年まで5シーズンが好評を得てきた。米ニューヨークのブロードウェーにも進出して、1000席規模のべラスコシアターで昨年11月からオープンラン(閉幕日を決めず無期限公演)形式で公演中だ。作品性と興行性がともに認められた韓国の小劇場ミュージカルが海外進出に成功した最初の事例として、Kコンテンツ産業の次世代主力軍に浮上したKミュージカルの快挙と言わざるを得ない。

ミュージカルをはじめとするKコンテンツの輸出の伸びは近年、目立っている。先月、韓国文化観光研究院が韓国銀行の知識サービス貿易統計に基づいて公演・展示関連サービス収支を分析した結果、昨年3億3520万㌦の黒字を記録した。

このうちミュージカルを含む公演・展示芸術部門の輸出は19~24年の間、年平均14・9%増加し、昨年は1億5450万㌦に達した。昨年の全体の輸出6836億㌦と比べると微々たるレベルだが、全体の輸出が同期間に年平均5・2%増加したことに照らしてみると、韓流拡散に支えられ、海外進出がさらに加速するものと期待される。

文化コンテンツをはじめとする高付加価値サービス輸出が増えると、国内では良質の職場も増加することが分かっている。韓銀によると、情報技術(IT)・コンテンツ関連の生産者サービスの輸出によって誘発された就業者数は、20~22年に年平均70%以上急増し、同期間の全体サービス輸出(15・1%)や工業製品の輸出(4・8%)を大きく上回った。

韓国映画はここ数年間、全世界を舞台にした競争力のある作品を出すことができない間に、投資と製作本数がともに減少してきた。成功街道を走り始めたKミュージカルが反面教師にすべきところだ。

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。

「セゲイルボ」

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