トップコラム「輸送艇2号」見学会【上昇気流】

「輸送艇2号」見学会【上昇気流】

東京湾を南下中の「おおすみ」(Wikipediaより)

海上自衛隊の輸送艦といえば、空母を思わせる「おおすみ」型が名高いが、福島県いわき市の小名浜港で海自最小の輸送艦が一般公開されるというので見学に出掛けた。艦でなく艇と呼ばれる「輸送艇2号」だ。

排水量は420㌧で全長52㍍。おおすみ型の8900㌧、178㍍と比べると、いかにも小さい。とはいえ、最大搭載人員は約200人。

艦底は平底なのでビーチング(海岸への乗り上げ)ができ、船首から海岸に斜めの板(バウランプ)を降ろし揚陸させる。離島や水深の浅い港湾にも対応できる、なかなかの優れものと感じ入った。

一般公開には園児から高齢者まで幅広い層の人々が訪れ、甲板や搭載されている上陸用ゴムボートなどを見て回り、乗員から艦艇の役割や災害時の対応を熱心に聞いていた。幸いなことに左翼勢力の妨害はなかった。

沖縄県那覇市の市立小学校では航空自衛隊の音楽隊によるコンサートが左翼教組の反対で開催直前で中止され、滋賀県では共産党県議が自衛隊の訓練について「人殺しの訓練」と発言し、ひんしゅくを買った。今なお、そんなニュースが伝えられるのは遺憾である。

輸送艇2号の船尾で旭日旗が風ではためいていたが、曇天で波はさほどない。それで日本海海戦を告げる大本営への電文を思い浮かべた。「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」。120年前のきのうがその日で、戦いはきょう28日まで続いた。改めて戦没者に畏敬の念を伝えたい。

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