
大阪で55年ぶりとなる大阪・関西万博が開幕した。ネパールも、「伝統とモダンの出会い」をテーマに参加している。
「ヒマラヤ山脈の風景映像」「仏教美術の展示」を中心として、「手織り絨毯(じゅうたん)の製作実演」や「民族衣装の試着体験」もできる体験型のプログラムも用意されている。ぜひ立ち寄ってネパールの伝統・文化に触れてみてほしい。
前回の1970年の大阪万博の際は、「調和の中の平和的な進歩」をテーマとしており、今回と同様「仏教」と「ヒマラヤ」を2本の柱としていた。ヒマラヤと仏教を抜きにしてはネパールは語れないということだ。
今月13日はちょうど、ネパール独自の暦、ビクラム暦2081年の最終日で、新たな年を迎えたばかりだ。
日本でもニュースになっていたが、ネパールでは先月、首都カトマンズで、共和制に不満を持つ市民らによる「王政復古」のデモが暴動に発展し、死者が出るという事態になった。
政府と政党の汚職や先行きの見えない経済の低迷に嫌気が差した市民や野党が一体となって、王政の復活を求めるデモが各地で行われている。
2008年に王政を廃止し、共和制に移行したばかりだが、国内の混乱を受けて、王政による安定を求める声が強まった。
万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」だ。新たな年は、ネパールの伝統でもある仏教の教えにあるように「共に生き、共に栄える」精神が息づく「いのち輝く未来」に向かっていくことを願っている。(T)





