
先日、いろいろな業務などが重なったこともあってか、久しぶりにノックダウンして寝込んでしまった。内臓関係も弱っているのか、お腹は減っているものの、食欲もあまりない。
しかも妻が帰省していて身の回りの事は基本的に自分でしなければならず、いろいろ考えると体調不良に加えて気まで滅入(めい)る負のスパイラルに陥ってしまった。
その時、ちょうどネパール人の友人から電話があったので、体調不良には何が良いかと聞いてみると、手軽で体に優しい温かい「チキンスープ」がベストだという。
場合によっては、さまざまなスパイスなども加えるようだが、作る気力もあまりないので、時間も手間もかからないシンプルなものを作ろうと鶏肉はないかと娘に聞いてみると、冷凍庫の中に残っているとのこと。
冷凍庫の中から鶏肉を出しておいてほしいと伝え、再び眠りに就いた。しばらくして、体を揺すられ起きてみると、娘が食べてみてと何やら持ってきていた。鶏肉の入ったお粥(かゆ)のようなものだった。シンプルな味付けだったということもあり、クセもなく、弱った体にちょうど良く、体も温まった。
何よりも、娘がわざわざスープを作ってくれたことに、心も同時に温まって、滅入っていた気分も一気に好転した。体調不良には、なりたくないものだが、娘の優しさとともに妻のありがたみを強く感じさせられた出来事だった。
(T)