トップコラム縄文土器と岡本太郎【上昇気流】

縄文土器と岡本太郎【上昇気流】

火焔型土器のオブジェ

「きさらぎや出土の甕の縄の文」(大野雑草子)。きさらぎは陰暦の2月のことで、陽暦でちょうどこの時期にあたる。

3月は歳時記では「仲春」で「『暑さ寒さも彼岸まで』というように寒さと暖かさが交替する時期」(稲畑汀子編『ホトトギス新歳時記』)とある。実際、このところ寒暖の差が大きい。日中は重ね着をしなくても過ごせるような陽気で、テレビニュースではソフトクリームを食べている家族なども出ていた。

それで油断したのか、気流子も仕事を終えた後、そのままつい眠ってしまった。気がついた時には寒くなっていて風邪気味になって震えたほど。季節の変わり目には気を付けたい。

俳句にある縄文土器には縄目模様(文様)がある。縄目が今年の干支であるヘビを模しているという説や文字を意味しているという説がある。ヘビ説は、脱皮を繰り返すヘビに永生するような不思議な力を感じていたからだとの考えからきている。

文字説は、文字の代わりに縄を代用していたとの見方である。インカ帝国などでは縄の結び目を数字の記録の代わりとしていたらしい。とはいえ、日常的に使われていたわけではなく、政治や宗教や歴史などの重要な記録に用いられていたようだ。

縄文土器の美を発見したのは、画家の岡本太郎。岡本は「芸術は爆発だ」という人間本来の情念に注目した。その代表作の一つである壁画「明日の神話」が東京・渋谷駅の連絡通路に飾られている。

spot_img

人気記事

新着記事

TOP記事(全期間)

Google Translate »