トップコラム雪は天からの贈り物【上昇気流】

雪は天からの贈り物【上昇気流】

志賀高原スキー場

日本政府観光局の発表によると、1月の訪日外国人数は去年の約40%増の378万人で過去最高を更新した。春節(旧正月)を迎えた中国が増えたことも大きいが、オーストラリア、米国などからのスキー客も増えている。

長野県在住のスキー好きの友人に電話をすると、ちょうど志賀高原スキー場にいるという。リフトに乗るたくさんの外国人客の列ができ、その間に入ってスキーを楽しんでいるそうだ。

外国人スキー客が増えたのは円安が大きいのだろう。ちなみに志賀高原スキー場の利用券は1日大人7500円。それでも海外のスキー場よりは安いらしい。

それとともに、ふわふわ、さらさらした雪質の良さを好む外国人が多いという。日本のように極端に寒くないのに雪が豊かで、しかも交通のアクセスのいい所は世界にあまりない。

長野県の野沢温泉村など、スキー客で宿泊施設や人手が足りず、予約の電話が入っても断るケースが多く出ているという。インバウンド需要を生かせないのは残念だ。若い世代が移住して新しい観光ビジネスをつくり上げていくことを期待したい。

大量に降れば不便や害をもたらしもするが、雪は水資源となり貴重な観光資源でもある。世界で初めて人工雪の結晶を作ることに成功した中谷宇吉郎博士は、雪の結晶の形から上空の大気の状態が分かることから「雪は天から送られた手紙」と表現した。その恩恵を考えると「天からの贈り物」と言ってもいい。

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