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ヤギはペット?それとも…

ヒージャー

沖縄の伝統的な料理の一つに「ヤギ(ヒージャー)料理」がある。新鮮なヤギ肉をそのまま刺身にして食べたり、だしと一緒に煮込んで「ヤギ汁」にするのが定番だ。これらの料理は古くから、祝いの席などで振る舞われてきたものだ。

滋養強壮のスタミナ食で、低カロリーかつ高タンパクな食材であるヤギは、近年世界的にも需要が高まっており、ヤギ料理を堪能するため沖縄を訪れるインバウンド(訪日客)も増加傾向にあるという。

筆者も一度、ヤギ刺しを食べたことがあるが、独特の香りとクセの強さに圧倒され、なかなか箸が進まなかった。その際店主から、沖縄ではさらに獣臭の強いヤギを好む人たちが一定数いると聞き衝撃を受けた。

一方で、沖縄には、食べられるだけではなく、闘うヤギもいる。「ヒージャーオーラセー」というヤギ同士の闘いの競技が存在するのだ。簡単に説明すると闘牛のヤギ版だ。

角を突き合わせ、ガツン!とぶつかり合うヤギたちの闘いは勇ましくもあり、時に痛々しい。人間は一切手を出さず、相手を押し負かした方の勝ちとなる。会場では2頭のヤギたちを囲って歓声が飛び交い、まるでプロレスのような熱気に包まれる。闘いに負けたヤギは、ヤギ汁にされてしまうのかは不明だが、何度も必死に頭を打ち付け闘う姿はすさまじい迫力だ。

もちろん、ヤギを普通のペットとして飼っている人もいる。特に離島などでは、犬や猫のようにヤギを飼い、名前を付けて可愛(かわい)がる人も多いそうだ。

ヤギがペットなのか、食材なのか、戦士なのかは育てる人の考え方次第だが、ヤギが古くから沖縄の伝統文化に大きく貢献してきた、なくてはならない存在であることは間違いない事実だ。

(K)

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