トップコラムマザー・テレサの名言【上昇気流】

マザー・テレサの名言【上昇気流】

マザー・テレサ(Wikipediaより)

「愛の反対は憎しみではなく、無関心です」――。この言葉はノーベル平和賞を受賞したカトリック教会の修道女マザー・テレサの名言として知られる。きのうの建国記念の日に思い浮かんだ。

「建国をしのび、国を愛する心を養う」祝日であったが、メディアは取り上げず、無関心極まりなかった。どうも昨今、祝日は単なる休日になり、その意義が忘れ去られているように思える。

「国民の祝日に関する法律」(祝日法)が制定されたのは、占領下で主権が失われていた昭和23年のことである。焼け野原が残る中、先人の国家再建への並々ならぬ気概がうかがい知れる。第1条はこう記す。

「自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを『国民の祝日』と名づける」。

美しく、よりよく、より豊かに、祝い、感謝し、記念する。親であれば子の誕生日に等しく抱く思いだろう。このような心持ちを「愛」というのではなかろうか。無関心であっては到底、湧き起こらない。

建国記念の日は昭和41年、昭和の日は平成19年に祝日となった。いずれも自虐史観を信奉する人々に蔑(ないがし)ろにされてきた。祝日は今月の天皇誕生日、3月の春分の日、そして4月の昭和の日へと続く。戦後80年、昭和100年の今年、マザー・テレサの名言を思い起こしたい。

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