沖縄では、ご当地Tシャツを着て観光地を回る人々の姿をよく目にする。特に沖縄の地ビール「オリオンビール」のロゴが入ったTシャツは、近年若者を中心にトレンドとなっている。
シンボルである三つの赤い星と、沖縄らしい風や波をイメージさせるカラフルなロゴマークが特徴的で、男女問わず着用でき万人受けするデザインだと言える。
また、県内スポーツチームや企業とのコラボTシャツもたびたび販売されるなど、盛り上がりを見せている。
このほか、沖縄を代表するアイスクリームの「フォーモストブルーシール」や、県民のソウルフードである加工豚肉の「SPAM(スパム)」のロゴTシャツなどが定番だ。
これらのご当地Tシャツは、那覇市の国際通りなど、有名な観光名所の土産物店には必ずと言っていいほど置かれている。地元ショッピングセンターの衣料品コーナーなどでも手軽に購入できる。
地元紙の報道によると、県内でのロゴTシャツの売り上げは右肩上がりで、特にコロナ禍明けからはさらに需要が高まり、メーカーは増産に追われているという。
ご当地Tシャツは全国各地に存在するが、沖縄ほどポピュラーな存在になっている地域は聞かない。
筆者の推測だが、写真を撮影してSNSに上げる旅行者が増える中で、「SNS映え」しやすく、旅行者間での一体感が演出できる点が魅力なのではないだろうか。
ひと昔前には「海人(うみんちゅ)Tシャツ」シリーズが人気だった時期もあったが、時代とともに若者のトレンドが変化してきたのだろう。
(K)