トップコラム「能登駅伝」復活へ【上昇気流】

「能登駅伝」復活へ【上昇気流】

箱根駅伝往路を制した青学大

今年の箱根駅伝は、青山学院大学が2年連続8度目の優勝を果たした。大会新記録もマークし、盛り上がりを見せた。

箱根駅伝が人気なのは、やはり日本人はチームで戦うスポーツが好きだからだろう。チームのため大学の名誉のため全力を尽くして襷(たすき)を繋(つな)ぐ。そんな中で、選手は時に実力以上の力を発揮する。

駅伝は今や国民的スポーツと言っていい。石川県の馳浩(はせひろし)知事は年頭の挨拶で、かつて箱根駅伝や伊勢駅伝と並ぶ「学生三大駅伝」と称された「能登駅伝」を復活させると発表した。2025年度中に有識者らによる準備委員会を設置し数年後に開催したいとしている。

能登駅伝は能登半島が国定公園に指定されたのを記念して始まり、1968年から10回開催された。富山県高岡市を出発し、能登半島の海沿いを反時計回りに巡って金沢市に至る26区間、約341㌔を3日間かけて走り抜ける。能登半島は荒々しい外浦と穏やかな内浦など景観も多様性に富む。そんなコースを巡るのだ。

当時は「日本一過酷な駅伝」と呼ばれていたという。77年の第10回大会は過去最多の12チームが参加し、日本体育大学が優勝している。

馳知事は「能登の素晴らしさを国内外に発信するとともに、復興の過程を知ってもらい、参加する学生が能登に関心を持ち続けるよう工夫を凝らしながら、記録より記憶に残る大会にしていきたい」と述べる。26区間あり、1チームの参加選手が多いのも特徴になるだろう。

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