
「冬の空少し濁りしかと思ふ」(高浜虚子)。年末近くなり、寒いのは当たり前と思っているが、この頃は寒さの程度が違って少し皮膚に痛みを感じるほどである。
アパートの窓を開けると、風が入ってくる。今は冠雪した富士山が見える。外の空気は快いと感じることもあるが、今はぶるぶると全身が震える。寒さも気温によって感じ方が変わる。
北海道出身の人が「東京の方が寒い」と言う話はよく聞く。北海道の方が寒いのは事実だが、家の防寒機能の差によるものだろう。
富士山の登山ルートの一つである山梨県側の入山料を来年から値上げする方針が決まったという。2000円から4000円になる予定だ。静岡県も同程度の「入山管理料」の導入を検討している。日本を代表する山である富士山は国内外の観光客にとって名所だが、それだけにマナー違反の問題も多い。
かつては長い間、女人禁制の山で、登山などは考えられなかった。古代から登山のための山ではないとされ、万葉集でも高橋虫麻呂は「天雲もい行きはばかり飛ぶ鳥も飛びも上らず」と鳥もいないと詠んでいる。
どちらかと言えば、観光の山ではなく死の山というイメージが強かった。今の観光ブームを虫麻呂が知ったら驚くことだろう。その富士山の頂上や周辺では毎年、初日の出を拝む人が多い。富士山の絶景スポットもネットなどで紹介されているが、地元住民や他の観光客の迷惑とならないようマナーだけは守りたい。






