
最近、日本食を習いたいというユダヤ人の友人が多く、わが家の週末は料理教室のようになっている。先週は、ギョーザの作り方のリクエストがあり、友人たち8人が集まった。
イスラエルにもギョーザ料理はある。以前、ロシア系ユダヤ人の友人がロシア風水ギョーザ「ペリメニ」を作ってくれた。また、アラブ系イスラエル人の友人の家では、ヨーグルトで煮込んだギョーザ「シシバラク」をごちそうになったことがある。
日本人が作るギョーザは「焼きギョーザ」が一般的だ。そのルーツは中国にあり、日本風にアレンジされたものだ。今回は、最初から最後までみんなに挑戦してもらった。ユダヤ人は基本的に豚肉を食べないので、鶏肉のミンチを使った。また、ベジタリアンやビーガン用には、戻した干し椎茸(しいたけ)を準備した。キャベツやネギを刻んでギョーザの中に入れるあんを作ったり、小麦粉で皮を作ったり、粉だらけになりながら、いろんな形のギョーザが出来上がった。
焼けるまでの時間、事前に作っておいたチキンスープや昆布だしスープと一緒に水ギョーザを食べてもらった。そして、大皿に花びらのようにきれいに並んで焼き上がったギョーザを見て、感嘆の声が上がった。みんな上手に箸を使って、満腹になるほどよく食べ、会話も弾んだ。友人と一緒に来ていたロシア系ユダヤ人の男性は、お礼を言い、「次は私がロシア料理のレシピを教えるよ」と、とても喜んでいた。
おいしい食べ物は、言語や文化、習慣を超えて、人と人をつなげてくれる。(M)