トップコラム「コロナ発生」から5年【上昇気流】

「コロナ発生」から5年【上昇気流】

中国の武漢市

中国の武漢市で2019年12月に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の1例目の感染者が報告されてから5年。報告からわずか数カ月ほどの間にパンデミックと言われる世界的な流行となった。

この間、治療薬やワクチンなどが開発されたが、一方、低所得途上国では対応の遅れもあり、現在も経済活動に相当の悪影響を及ぼしている所が少なくない。世界的な衛生戦略の確立が課題だ。

もう一つは新型コロナの発生源の問題。米下院特別小委員会が先ごろ、最終調査報告書を公表し、「世界中で数百万人を死亡させた新型コロナは、中国の研究室から流出した可能性が高い」と結論付けた。

その理由として、新型コロナの症例から見て感染は人間へのただ一つの感染時点にさかのぼることができる、5年間の調査にもかかわらず自然由来の確かな候補がないことなどを挙げた。

報告書では、中国の研究目的が何だったかを詳(つまび)らかにしていないが、昨年4月25日号のニューズウィーク日本版に「ヒトの細胞に感染しやすくする」ための「機能獲得実験(だった)」とする論文が載った。医師・科学者のスティーブン・クエイ氏のものだが注目される。

中国側は新型コロナの発生源について、世界保健機関(WHO)の立ち入り調査にも非協力的。「政治的利用はやめよ」の一点張りだった。従来「生物兵器は弱者の核兵器」と言われたが、必ずしもそうでない世界の現実を見据える時だ。

spot_img

人気記事

新着記事

TOP記事(全期間)

Google Translate »