
日本とトルコの外交関係樹立100周年を記念した式典がイスタンブールで開かれ、秋篠宮殿下御夫妻が出席された。1890年、和歌山県沖で沈没したオスマン帝国の軍艦エルトゥールル号の乗員救助などを契機とし、日本とトルコは特別な関係を築いてきた。
1985年イラン・イラク戦争の最中には、イランに取り残された日本人215人が、トルコが差し向けた救援機2機によって脱出することができた。式典で秋篠宮さまは「両国の絆を象徴する出来事が、次の100年に向かっても語り継がれていくことを願っております」とあいさつされた。
後世に語り継ぎたいものに、ボスポラス海峡の海底トンネル「マルマライトンネル」がある。イスタンブールのヨーロッパ側とアジア側を結ぶトンネルの開通はトルコの人々の悲願だった。
激しく複雑な潮流のため世界のゼネコンが尻込みしていたが、日本の大成建設が中心になった日本とトルコの混成チームが難工事の末に2011年に開通させた。13年には鉄道が開業し1日300本近い列車が走っている。
次から次へと直面する難題を克服していく模様がNHK「新プロジェクトX」でも特集された。責任者の小山文男さんは「われわれの目標はマルマライの完成ただ一つ。日本人もトルコ人もありません。建設に力を注ぐ人は皆マルマライ人です」と励ました。
トルコ側の担当者が、また一緒に仕事をしたいと思ったという感想が印象に残った。





