トップコラムクリスマスと五輪の余韻 フランスから

クリスマスと五輪の余韻 フランスから

パリのシャンゼリゼ通りでは、恒例のクリスマス・イルミネーションが点灯されている。11月26日の点灯式にはパリ五輪のエスタンゲ大会組織委員会会長がメインゲストとして招待され、メダリストらも紹介された。

改めてパリ五輪・パラリンピックの余韻を楽しむ年末となった。セーヌ川の汚染でトライアスロンが延期になったり、選手村の食事がビーガン料理で埋め尽くされ不満が噴出したり、選手の部屋にエアコンがないことで混乱が起きたり、さまざまな出来事があった。

しかし、大会はおおむね成功し、何よりフランス政府やパリ市としては、市民が想定以上に盛り上がったことが評価された。そもそもフランスは国際規模のスポーツイベントに慣れている。春のテニスの全仏オープンから、自転車レースのツール・ド・フランス、ラグビーのシックスネイションズ、通年のサッカー大会と多い。

外国人旅行者1億人を目指すフランスでは、スポーツと観光は国を活気づける大きな柱。五輪は大きな弾みとなった。シャンゼリゼのイルミネーションは例年以上に盛り上がって見える。パーティー好きのフランス人にはうってつけだ。

全長約2キロのシャンゼリゼ大通りをカバーする10万個のイルミネーションのライトアップの電球は、近年、LED電球に替えることで節電にもなっている。通りに面した店舗も独自にライトアップされ、シャンゼリゼ通りに接するモンテーニュ通りなどの高級ブティック通りもクリスマス一色になっている。(A)

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