
イスラエルでは、10月16日の日没からスコット(仮庵(かりいお)祭)が始まった。1週間続くこのお祭りの特徴は、家の周りやベランダ、駐車場、公園など、至る所に建てられたスカ(仮庵)という簡単な小屋だ。
ユダヤ人たちは、この祭りが始まる数日前からスカを建て始める。近所の家々の庭で、スカを建てている姿を見た。毎年のことなので、この祭りのためにだけスカを貸し出して建ててくれる業者もあるそうだ。
祭りの期間中、ユダヤ人たちはスカの中で食事をしたり、寝泊まりもする。そうして、古代イスラエルの民が、奴隷生活をしていたエジプトを脱出し、荒野を40年かけて移動しながらスカを建てて過ごしていた歴史を振り返る。
スカの屋根は、隙間から空が見えるように木の枝葉や草で葺(ふ)いてある。子供たちがカラフルな飾りをぶら下げたり、家族写真を貼ったりしている。
敬虔(けいけん)なユダヤ教徒は、全てのタイプの人間を表すというヤナギの枝、ギンバイカの枝、開いていないシュロの葉、シトロンの4種類を束ね、これを振り回しながら創造主である神に感謝の祈りを捧(ささ)げる。通りを歩く人々の中に、シュロの葉などが入った透明な長いケースを持ち歩いている人をよく見掛ける。尋ねてみると、この期間は訪問先でも祈るために持ち歩くのだとか。
ロシア系ユダヤ人の友人家族は、家の中を象徴的に飾り、お祭り気分を楽しむという。どんなスタイルでも、スコットはユダヤ人にとって家族の楽しいお祭りなのだ。(M)






