
ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は在職中の教皇としては2番目の高齢者だ。今年12月に88歳を迎える。最高齢教皇はレオ13世で、1903年7月20日生に、93歳で亡くなった。
生前退位を表明したベネディクト16世の後継として第266代教皇に就任して既に11年。南米出身で明るい陽気な教皇として信者から親しまれているが、聖職者の未成年者への性的虐待問題への対応にこれまで多くのエネルギーを投じざるを得なかった。
教皇は2021年7月、結腸の憩室狭窄(けいしつきょうさく)の手術を受けた。最近は変形性膝関節症に悩まされている。歩行時に膝の痛みがあり、最近は一般謁見でも車いすで対応している。
その高齢教皇に教会の制度的刷新を求める声は絶えない。例えば、女性聖職者を要求する「ローマ・カトリック教会女性司祭の会」(RCWP)は、女性の神父および助祭叙階の儀式を行った。発起人によると、「この儀式は歴史的だ」という。
ローマ・カトリック教会総本山バチカンで2日から約4週間の日程で教会の刷新、改革について話し合う世界代表司教会議(シノドス)第16回通常総会が開催中だ。フランシスコ教皇はアッシジの聖フランチェスコを尊重し、「全ての人々は兄弟姉妹であり、開かれた教会」を願ってきた。19年6月、シノドスの道と呼ばれる教会改革のプロセスに号令を掛けたが、教会改革を最後まで貫徹できる体力があるかどうかは不確かだ。(O)