トップコラム空港民営化に期待と不安 フィリピンから

空港民営化に期待と不安 フィリピンから

マニラ首都圏にあるニノイ・アキノ国際空港は「世界最悪の空港」として名を馳(は)せていたが、このほど政府の方針で民営化され、汚名返上に大きな期待が寄せられている。

しかし9月に民間企業が運営を引き継いだばかりにもかかわらず、空港利用料や駐車料金の大幅な値上げを次々と発表するなど、早くも利用者から不安の声も。

空港利用者が支払うターミナル利用料は、来年から国際線の場合、現在の550ペソ(約1400円)から2倍近い950ペソに値上げされることがすでに決定している。これに対し消費者団体からは、まだサービスが改善されていないにもかかわらず値上げするのは公平ではないとの批判の声が寄せられた。最も大きい値上げは空港の駐車場で、一泊駐車料金が従来の300ペソから4倍の1200ペソに一気に値上げされた。

しかしこれには理由がある。周辺の駐車場よりも比較的安かったため、空港利用者ではない周辺の住人や通勤者などがガレージ代わりに利用していることが発覚したのだ。これにより慢性的な駐車スペース不足となり、空港周辺の渋滞にもつながっていたため適正料金にしたと空港当局は説明した。

値上げには批判もあるが、空港施設の改善には予算も必要で、ある程度の値上げは致し方ないとの意見もある。

同空港では職員による窃盗や恐喝などが相次ぎ世間を騒がせた過去もある。民営化による透明性の向上や業務改善などによるクリーン化にも期待したい。(F)

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