長~い「暴炎」にヘトヘト 韓国から

言葉通り「暑さ寒さも彼岸まで」とはならないと思うほど、地球温暖化の影響で近年の日本の夏がより長く、より暑くなっているが、韓国も事情は同じ。特に今年の夏は1994年以来30年ぶりの暑さだったという。当時、筆者は初の海外赴任で韓国に在住していたが、エアコンのない部屋で上半身裸のまま寝たことが思い出される。それでも暑さをしのげず、大層苦労した。初めて経験する韓国の冬と夏の極端な温度差が身にこたえた。

最高気温が35度以上になる日を日本では「猛暑日」と言うが、韓国では「体感温度が35度以上の状態が2日以上続くと予想される」時に「暴炎警報」が発令される。「体感」なので高温でも湿度が低ければ「暴炎」ではない。カラッとした暑さなら、確かにあまり不快にならない。本来なら毎年、日本統治からの解放日(8月15日)を過ぎると不思議に「空気が入れ替わったな」と思って秋の気配を感じるものだが、今年は「暴炎」が続いた。

友人の韓国人に近況を尋ねたら、「海にざぶんと入りたい!」と言っていた。海水が冷たく格好の避暑地である東海岸の話をすると、「クラゲ注意報が出ていて誰も寄り付かない」そうだ。最近はようやく朝晩少し涼しくなり始めたが、今度は蚊が大量発生だ。せめてエアコンを利かせた室内でぐっすり眠りたいと思っても、厄介な冷房病で体調を崩す人も少なくない。しかもエアコン使用量の増加で電気代が高い。もう悲鳴を上げるしかない。(U)

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