【上昇気流】どうするカスハラ対策



カスハラ電話にAIで対抗

顧客による迷惑行為「カスタマーハラスメント(カスハラ)」に対し、来店拒否などの対策を公表する小売り、サービス関連企業が増えている。デパートの高島屋は「悪質な場合は警察や弁護士に連絡する」とした。

最近は行政機関でもカスハラが大きな問題となっている。ある区役所の分庁舎に行くと「あんた、頭悪いね」とカウンターに乗り掛かるようにしてわめく男性の声が響いていた。税の支払い云々(うんぬん)で不満たらたら。

それに対し女性職員は法律集のような本を取り出して黙考し一歩も下がらない。この間6、7人の来庁者が不安げに遠巻きにしたが、15分ほどで男性はぷいと出て行った。全くのカスハラ行為だが、職員のマジックのような対応で現場のさらなる混乱が避けられた。

スーパーのレジ付近でたまに見るのは、店員の対応に難癖をつけたり、商品の少しのキズをあげつらったりして客が騒ぐケース。ある時は、店員の人格を真っ向から否定した物言いだった。

店員はお手上げ状態で、居合わせた客のためにも店側に素早い対応が要った。現場の責任者がさっさと退去通告か警察への通報をすればいいと思うのだが、不在か手が離せないとかの理由で姿を見せなかった。

今回、小売業などがカスハラはもう我慢ならぬとその対策で理解を得ようとしている。確かにそれもカスハラ被害をなくす手であるが、社員教育の徹底、内部連携の向上に努めれば被害は相当防げると思われる。

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