トップコラム【東風西風】江戸時代の情報屋の走り

【東風西風】江戸時代の情報屋の走り

瓦版を売る読売の姿。なお、時代劇などでは左側の姿でしばしば登場するが、このように顔を露わにするのは明治維新直前まで無く、右のように編笠を被って顔がわからないように売った。(Wikipediaより)

現代で、一番重要なものは、いろいろあるだろうが、その根幹の一つが情報であることは間違いない。

情報一つで株価が変わり、世界情勢が変わるということも珍しいことではない。

その意味では、誰よりも早く情報を知ることが成功の早道であった。

確か世界的な大富豪のロスチャイルドも、その成功のカギとなったのが、フランス革命をいち早くキャッチしたことだったのを読んだ記憶がある。

今は情報化時代となってむしろ情報があふれてしまって、フェイクニュースによって、事実と偽物を分別するのが難しくなっているほど。

では、ネットが発達していない昔は、情報をどのように集めていたのだろうか。

基本的には、口コミ、うわさ、伝聞などからのものが多かっただろう。それが変わったのが江戸時代あたりになるかもしれない。

江戸時代の号外や週刊誌のような役割を果たしたのが、瓦版であったことは間違いない。

瓦版は商業新聞、マスコミの走りのような性質があり、驚くべき話や心中事件、大地震などさまざまな好奇心をそそる話題を取り上げた。

そうでないと、売れないからであった。こうした情報をもっと精度を高くして売り買いしていたのが、幕末に古本屋を営んでいた藤岡屋由蔵だった。「御記録本屋」と呼ばれ、その集めた情報の記録は、「藤岡屋ばなし」として出版されている。

(羽)

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