【上昇気流】熱中症予防に水分補給を

こう暑い日が続くと、常に水分補給のことが頭を占める。外出先で水分が取れないとまずいと思い、駅前の飲料水の自動販売機の前で何を買うか迷うことがある。単なる水でいいのか、お茶がいいのか、それともジュース類や塩分を含んだものがいいのか。

熱中症予防のためだから、かえって迷うのである。ある日は麦茶、別の日はスポーツドリンクを選んだりする。もっとも、お茶にしてもジュースにしても、その日の体調によってはペットボトル1本を飲み切れないこともある。

そういう場合には飲み残しを持ち帰って、そのまま忘れてしまったりする。それを考えると、一番無難なのは水ということになるだろう。

しかし、その水にしても、天然水や名水をうたうものなどいろいろ種類があって、これまた迷う。ジュース類であれば味の違いは明確だが、水にはそうした区別をし難いところがある。

酒の品質を判定する「利き酒」と同様に「利き水」というものもある。全国各地で利き水の大会も開かれている。ただ酒のように味やその他の違いを調べるというよりも、感覚に基づいて判定する性格が強い。

基本的に無味無臭の水を区別するということ自体が成り立たないのかもしれない。とはいえ、飲んだ感覚から自分好みの水を発見することはあり得る。暑さはまだ続きそうだ。当面は熱中症対策が欠かせない。「たかが水、されど水」であることを肝に銘じて自己防衛するしかない。

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