
チャールズ英国王は、先月末に女の子3人が刺殺される事件の起きた、北西部の海辺の町サウスポートを慰問に訪れた。事件を巡っては容疑者に関する偽情報がSNSで広がり、モスクや亡命希望者が宿泊するホテルなどが襲撃される騒乱が起きている
偽情報は、容疑者の17歳少年が亡命希望者だったというもの。騒乱はサウスポートからイングランド各地や北アイルランドに飛び火し、多数の逮捕者を出した
背景に反移民感情の鬱積(うっせき)があり、これを極右活動家がSNSで煽(あお)った。ネット社会の流言飛語の恐ろしさをまざまざと示した
しかし8月に入ってから、ロンドンやダラム、ブリストルなどの町で移民排斥に抗議する平和的な行動も起きている。事件の衝撃がまだ残るサウスポートでもモスク修復のための募金活動が起きていることをBBCが伝えている
チャールズ国王は一連の騒乱について、スターマー首相や警察長官と電話で会談。王室報道官によると、国王は暴動の「攻撃性と犯罪性」に対抗した「コミュニティー精神」と「思いやり」を称賛。「相互尊重と理解という共通の価値観が、引き続き国民を強化し団結させる」ことを願っていると話した
チャールズ国王はクリスマスのメッセージでも、自身のキリスト教信仰に触れながら、ユダヤ、イスラム、シークなど他の信仰への尊重を語っている。サウスポート慰問は被害者遺族らを慰め、かつ平和と団結を促すものだ。






