10月末のハロウィーンはまだ2カ月以上も先だが、早くも小売店には、関連グッズが登場している。スーパーにはかぼちゃの置物やTシャツなどのコーナーがすでに設けられ、ホームセンターには不気味な等身大の骸骨人形がずらりと並んでいる。
ハロウィーングッズの販売時期は、年々早くなっている。今すぐ買わないとしても、早い時期から買い物客の目に触れさせることで、消費を喚起しようという狙いだ。
全米小売業協会の推計によると、昨年のハロウィーン関連商品の売上高は、122億㌦となり過去最高となった。デコレーションやコスチュームを購入する人が増加しているという。
ハロウィーンの飾り付けをしたくてうずうずしている人にとっては、関連商品の販売が前倒しになることは歓迎すべき傾向だろう。夏にハロウィーンの装飾などを楽しむ「サマーウィーン」という言葉も広がっている。
しかし、こうした風潮に不満を持つ人はX(旧ツイッター)で不満をつぶやいている。ある女性は、「ハロウィーンの飾り付けが8月に出てくるなんて嫌だ。今は夏を楽しもうよ!」と投稿した。ある男性は「ハロウィーンはとても好きだけど、ダメだ! これは早過ぎる!」というメッセージを、店舗で販売されているグッズの写真と共に投稿した。
秋の訪れを感じる9月や10月にこそ、ハロウィーンの飾り付けを楽しみたいという人たちも多いようだ。ハロウィーングッズの早期販売は、人気が高まっていることを反映したものだが、季節感を壊さないような配慮も必要だろう。(Y)