パリ五輪の男子体操で2個の金メダルを獲得したフィリピン代表のカルロスエドリエル・ユーロ選手が脚光を浴びている。
以前は活躍するフィリピン人選手がいなかったことから五輪への関心は低かったが、東京五輪で女子重量挙げのヒディリン・ディアス選手が同国初の金メダルを獲得して以来、風向きが変わり、今回のユーロ選手で五輪人気に火がついたという感じだ。
やはり自国の選手が世界の舞台で活躍するとしないとでは、注目度が全く違うようだ。
政府がユーロ選手に1千万ペソ(約2500万円)の賞金を支給する一方、民間企業もユーロ人気にあやかろうと複数の大手不動産会社がマンションや一戸建ての提供を申し出て話題となっている。
「ラーメン生涯食べ放題」という変わり種の報奨を発表する日本食レストランも登場しているが、本当に当人が利用するのかは味次第といったところか。
マニラ市が同市で生まれ育ったユーロ選手の功績をたたえ凱旋(がいせん)パレードを行うと発表するなど、新たな国民的英雄となったユーロ選手への熱狂はしばらく続きそうだ。(F)