罰金を逃れるすべなし スペインから

ごく最近、警察の交通総局から罰金支払いの命令書が届いた。だが、偽物だった。レターヘッド付きで本物と見間違えるほどだが、書面の内容を見て思わず笑ってしまった。「去る6月2日の駐車違反の罰金25ユーロ(約4200円)を、24時間以内にクレジットカードで支払わなければ、次回は50%増しで請求することになる」とあった。

調べるまでもなく、この日は日曜日で、筆者は終日ゴルフに出掛けていた。自動車の移動は、自宅ガレージとゴルフ場を往復しただけである。自慢にはならないが、この種の罰金は何度も支払ってきた経験がある。書面の罰金額や支払い方法などから、一目で詐欺を見破ることができた。ただ、だます側も多少は賢くなったつもりか、「これまでの支払い方法が変更された」というただし書きを付していたのには、もう一度笑った。

首都マドリードでの駐車違反の罰金は通常、90~100ユーロ(約1万7千円)。命令書を受け取ってから20日以内に支払えば50%の割引を受けられる。

一方、滞納するとどうなるか。今、日本でも話題のマイナンバーカードに当たるDNI(スペイン国民の身分証明書、外国人の場合は居住許可書)は、銀行口座番号、運転免許証、健康保険証などと自動的に紐(ひも)付けされているので、罰金から逃れるすべはない。

日本で賛否両論が交わされているマイナンバーカード。運転免許証、健康保険証との一体化問題だが、スペインの場合は、身分証明書の番号は併記されるものの、利便性などの問題が生じるためか、カード自体は別個になっている。筆者も居住許可書、運転免許証、健康保険証の3枚のカードを所持している。(T)

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