新紙幣図案に係争地 ネパールから

日本では7月3日に1万円、5000円、千円の新紙幣が発行される。

ネパールでも、時期はまだ明確に示されていないが、5月3日の政府発表によると今後、100ネパール・ルピー(日本円で約117円)紙幣のデザインが刷新されることとなった。

新紙幣には、ネパール北西のカラパニやリンピヤドゥラといったインドとの係争地を含む地図が描かれるという。この発表を受けて4日、インドのジャイシャンカル外相が「一方的な動きだ。たとえ地図が変わっても現実が変わることはない」と反発した。

係争地問題は、近年では、2019年にインドがカラパニを自国領と記した地図を公開。これを受けて、20年にネパールが対抗措置として、この係争地を自国領とする地図を法制化した経緯がある。今回のネパール側の発表により、係争地を巡る対立がさらに激化するのではないかと懸念されている。

一方、日本の紙幣の原料となるミツマタについては現在、約9割が外国産に頼っており、そのほとんどがネパール産であることはあまり知られていない。

日本産のミツマタが減少していることは、これまでの伝統や文化の相続という点から見ても危惧すべきところ。自国の紙幣造りを外国産の原料に頼るしかないというのも何とも頼りない。日本で紙幣が発行できているのはネパールのおかげということだ。

日本では日頃あまり話題に上ることのないネパールだが、意外なところでつながっている。(T)

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