パリ五輪、セーヌ川は泳げるのか フランスから

パリ五輪の開会式が7月26日に迫っている。セーヌ川で開会式をするほか、トライアスロン競技の水泳でセーヌ川を泳ぐ予定になっている。だが、本当に人が泳げるのか、6月上旬1週間の川の水質検査では汚染度は基準値を上回った。

トライアスロンのスタート地点のアレクサンドル3世橋など、四つのポイントで6月から毎日、当局が細菌検査を実施し、オンラインで公表している。6月末~7月上旬にかけて、公人が泳いで見せる予定だったが、国民議会の解散総選挙で延期となった。

世界一美しいといわれるセーヌ川をパリ五輪の舞台にする構想実現には多大な費用と労力が投入されている。下水などの汚染水が川に流れ込まないようセーヌ川そばのオーステルリッツ駅の背後に総額14億ユーロ(約2360億円)をかけて巨大な貯水池が建設された。悪天候の時に5万平方㍍の貯水池に雨水をためる予定だが、豪雨では対処できないという。

船上生活船(通称、ペニッシュ)約140隻や観光船、はしけ、クルーズ船計223隻は下水を川に垂れ流さないための整備に懸命に取り組んできたが、船上生活船は五輪期間中、一時移動を強いられる。

パリ当局は、5月を通じて観察された悪天候と、ここ数カ月の異常な降水量の蓄積によって水質は悪化したと公式ページで説明しているが、パリ市民は毎年、異常気象は悪化していることを知っており、懸念が高まっている。(A)

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