あのサムスンでストとは… 韓国から

かつて新卒をはじめ韓国の若者に「一番入社したい企業は?」と尋ねると、判で押したように「サムスン電子」という答えが返ってきた。最近はどうなのだろうかと思い、昨年実施されたある調査の結果を見たら、回答者の実に4割以上がそう答えていた。一番の理由は「年俸が高い」から。半導体や携帯端末などで今や世界に冠たるグローバル企業になったサムスン電子は、昔も今も若者たちにとって憧れの的である。

そのサムスン電子が1969年の会社設立以来初めて事実上のストライキに踏み切り、話題になっている。そもそもサムスンといえば創業者の時から「NO労組」路線を貫いてきたことで有名だった。そのことに社員から大きな不満が上がらなかったのは、それだけ給与面の待遇が良かったからだ。ところが、3代目の今のトップが政争に巻き込まれる形で「NO労組」路線を放棄。社内労組が待遇改善の闘争を激化させる事態になっている。

昔、韓国に進出した日本企業が、現地採用した韓国人従業員たちによる労組のストに苦しめられた時代があった。ある従業員は待遇改善要求が通らず、日本に来て東京タワーに登る騒動を起こしたこともあったという。それから数十年が過ぎ、韓国企業のイメージもだいぶ良くなったが、一方で労働争議より政治闘争をする労組が増えている。そういうものから一番遠かったはずのサムスンがストに悩まされる姿はあまり見たくないものだ。(U)

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