
人間の顔には、その人が歩んできた過去と現在、そして未来さえも映していると考えているのが人相占いの「観相」占いである。
人間の顔は年齢とともに変わるので、占いがどの程度正しいかどうかは分からないのだが、確かに顔はその人の人生の履歴を物語るのかもしれない。
それは「顔」の人相を見て採用不採用を決めた例があるからだ。
有名な話として、アメリカのリンカーン大統領は、閣僚を選ぶにあたり、推薦された人物の顔を見て不採用としたエピソードがある。
後日、その理由を聞かれて、「顔が悪すぎる。40歳を過ぎたら、自分の顔に責任を持たなければならない」と述べた。
要するに、顔が悪いというのは、その人の人生がそうなるような生き方をしてきた結果であり、そのような人物に重要なポストを与えることはできないということだろう。
これはまさに「観相」占いと共通した観点である。日本でも、「観相」で有名なのは、江戸時代後期に活躍した天才的な観相家の水野南北である。
水野南北は人の顔を見て、その過去と未来をピタリと当てた。だが、すごいのは、それだけではなく、そうした悪運・短命の顔を持っていた人物も、食事を変えることによって運命を変えることができるとしたことである。
食を抑え、節制すれば、どんな人でも「開運」できるとして、食と命の重要な関係を説いたのである。
(羽)





