ファストフードが「ぜいたく品」に 米国から

米国で続くインフレの影響は、ファストフードの価格に顕著に表れている。近所のマクドナルド店舗では、普通のチーズバーガーのセットでも、8㌦(約1250円)程度で、ビックマックセットは9・5㌦程度かかる。一部地域ではビッグマックセットが約15㌦するという。

米メディアによると、マクドナルドの平均価格は10年前と比べて、2倍になっている。本来、手軽に手頃な値段で買えることが売りのはずだが、そうではなくなっている。

筆者と同じように考える米国人が多いようだ。米国の成人2千人のうち、78%の人がファストフードを「贅沢(ぜいたく)品」と考えていることが、オンラインローン取引サイト「レンディング・ツリー」の調査で明らかになった。62%の人は、物価上昇のためファストフードを控えたと答えた。

消費者の節約志向に応えるため、ファストフードチェーンは価格戦略を再考している。例えば、マクドナルドは最近、5㌦セットを導入する計画を発表した。これにはマックチキン、ポテト、ナゲット4ピース、ドリンクが含まれる。また、ウェンディーズも、ポテトとイングリッシュマフィン、ベーコンまたはソーセージの3㌦セットを発売した。

もともとファストフードのいいところは、すぐに食べられる上に安価ということだった。インフレという経済事情の中でも、再び「手軽に買えるもの」となるのか、気になるところだ。(Y)

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