沖縄の鳥を考える愛鳥週間に

ヤンバルクイナ

5月10日から16日までは愛鳥週間だ。1947年に第1回「バードデー」が実施されたことをきっかけに、毎年全国的に野鳥愛護や自然環境保護に関するイベントが行われる。これに合わせ、沖縄県内各地でも野鳥の写真展や観察会などが実施されている。

日本唯一の亜熱帯地域である沖縄は、豊富な野鳥の宝庫となっており、県内各地に個性的な固有種が数多く生息している。中でも有名なのは世界でも唯一、沖縄本島北部のやんばる(山原)地域にのみ生息するヤンバルクイナだ。

ヤンバルクイナは日本で唯一の「飛べない鳥」で、森林を歩き回り、ミミズやヤンバルマイマイなどを主に捕食する。やんばるの森には長い間、ヤンバルクイナの天敵となる捕食者がいなかったため、堂々と歩き回るようになったと考えられている。

しかし、外来生物として持ち込まれたマングースや野猫などに襲われ数が激減し、環境省レッドリストでは、最も絶滅の恐れの高い絶滅危惧種ⅠA類に分類されるまでになってしまった。また、道路に飛び出したところを車と接触する交通事故死(ロードキル)も毎年20~30件ほど起きており、県は注意喚起を強めている。

特に5月から7月にかけて、繁殖期を迎えるため、子育てのために、雛(ひな)や餌に気を取られ道路に飛び出す可能性が高くなるそうだ。早朝や夕暮れ時に活発に動き回るとされ、この時間帯にやんばる地域を運転する際は注意が必要だ。

もし轢いてしまった場合や、轢(ひ)かれている個体を発見した場合は、すぐに近隣の野生生物保護センターに連絡すれば助かることも。

愛鳥週間が、沖縄の野鳥について多くの県民が考えるきっかけになることを願う。

(K)

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