トップコラム良品ぞろい「べビーボックス」フィンランドから

良品ぞろい「べビーボックス」フィンランドから

妊婦のための2024年版ベビーボックスが社会福祉機関(KELA)から発表された。この無料マタニティーパッケージには、赤ちゃんが1歳を迎えるまでに必要な衣類、寝具、ベビー用品が40品余り入っている。

中身は当然、北欧のデザインで厳選された安全で質の良い品々だ。さらに、パッケージの一部の赤ちゃんの衣類は、より長く着用できるように設計されているという。フィンランドのベビーボックスは80年以上の伝統を持っており、毎年、パッケージのアイテムは少々変わる。

今年のパッケージには、赤ちゃんと親の絆を深めることを目的とした、親が赤ちゃんに読み聞かせる小さな本も含まれた。また、これから母親になる人は、ベビーボックスの代わりに、給付金としての現金170ユーロ(約2万8000円)を受け取ることもできる。だが、妊婦の約3分の2はベビーボックスを選択しており、特に初めての出産を控えた妊婦に関しては、95%がベビーボックスを選択するという。

ボール箱のベビーボックス自体は、赤ちゃんのベッドとして使うこともでき、とても重宝されている。筆者もかつて米国にいた時、フィンランドの義理の母が妻の出産のためにベビーボックスを知人から購入して送ってきたことがあった。パッケージのアイテムを見て、さすが、社会福祉国家だと感嘆したことを思い出した。しかし、このフィンランドでも少子化に歯止めがかからないのは残念だ。(Y)

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