
北海道新幹線の新函館北斗―札幌間の2030年度延伸が困難となり、数年延長される。約212㌔の延伸区間の約8割を占めるトンネル工事の難航が主な要因だ。
巨大な岩の塊が見つかったり、地質不良への対応が必要になったりしたという。それなら仕方がないが、北海道に上陸しても札幌まで行けなければ何のための新幹線かという気持ちは残る。一日も早い札幌延伸が望まれる。
北陸新幹線は3月に石川県金沢から福井県の敦賀まで延伸開業した。しかしこの路線も、大阪への延伸の見通しは立っていない。予定されている小浜ルートでは、途中の京都で反対運動が過熱している。工事に伴い、地下水など環境への悪影響が出るというのが理由だ。
そういう中、敦賀から滋賀県の米原まで延伸し、東海道新幹線に繋(つな)げる米原ルート案がじわじわと復活している。小浜ルートが約140㌔の延伸に対し、米原ルートは約50㌔で済み、建設費は約2兆700億円から約5900億円にコストダウンされる。
静岡県の川勝平太知事の辞職に伴う知事選が告示されたが、川勝知事が認めなかったリニア中央新幹線への対応が最大の争点だ。国家的なプロジェクトでも地元に利益がなければ協力しない。それがあたかも正義であるような風潮ができてしまった。
しかし、トップに立つ人がより高く広い見識を示せば話は別だ。県民も現実的な眼(め)で、この問題を考えることができるようになるのではないか。






