【上昇気流】(2024年4月11日)

白馬三山

山岳写真家の菊池哲男さんが写真集『四季白馬』(山と渓谷社)を刊行し、4月16日に発売される。それに先立って、写真展「四季白馬」が東京・銀座の富士フォトギャラリー銀座で開催されている。

北アルプスの白馬岳をテーマにするのは、2005年に出版した『白馬 SIROUMA』、11年の『白馬岳 自然の息吹』に続く3作目。3部作の完結編だ。全作品がデジタルで、作品は一層鮮明に。

会場には、一緒にテレビの仕事をした作家の湊かなえさんや、俳優の工藤夕貴さん、中村俊介さんらが贈ってくれたお祝いの花が飾られている。毎日、ギャラリートークがあり、ファンが駆け付けてくる。

作品は春夏秋冬と並んでいて、菊池さんは、その四季の彩の豊かさ、固有の表情を語る。時折、写真のテクニックやバックカントリースキーの楽しさ、思わぬアクシデントについても紹介する。

山の姿をよく観察し、自然界の動きをよく把握した上で撮影する写真は自然体だ。「山っていいなと思ってもらえたら嬉(うれ)しい」と語り、「素直にシンプルに、きれいなものをきれいに」がそのスタイルだ。

特に冬山は撮りやすいという。写真を構成する要素がたくさんあって、稜線や、雪がつくる風紋や、樹氷など見とれてしまう。夕方、撮影場所まで登って、明け方まで夜景を撮ることもある。その時が至福の時間だと語るが、睡眠不足は体に悪いので他人に勧めることはしない。写真展はきょうまで。

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