トップコラムエープリルフールの炎上 フィリピンから

エープリルフールの炎上 フィリピンから

意外かもしれないがフィリピンではたこ焼きがけっこうな人気だ。ショッピングモールに行けばだいたい1件くらいは、たこ焼き屋があるほど定番化している。

そんなたこ焼き屋がエープリルフールに行ったSNS投稿が炎上し、ネット界隈で注目を集めた。SNSで「額に店名のタトゥーを入れたら10万ペソ(約27万円)」とエープリルフールのネタを投稿したところ、これを信じた男性が本当に額にタトゥーを入れ賞金を要求したのだ。

この出来事はネット上で大きな注目を集め、インフレの深刻化で本当にお金を必要としている人に対して無神経過ぎるとの批判が集まる一方で、個人のネットリテラシーの必要性にまで話題は及んだ。

その後、タトゥーを入れた男性は障害を持った息子を支援するため、切実な思いでタトゥーを入れたことが分かった。

たこ焼き屋の経営者は「今回の事件はSNS投稿で責任を果たすための教訓になるべきだ」と述べ謝罪。男性を訪問して10万ペソを提供した。結果的に男性も賞金を手にし、たこ焼き屋も知名度が上がり誰も損をしない結末となったが、SNSの難しさが浮き彫りとなった出来事だった。

ちなみにフィリピンではタコはポピュラーな食材ではないため、代わりにカニカマやチーズが入った「タコなしたこ焼き」が幅を利かせ、多くの日本人を混乱させている。

spot_img

人気記事

新着記事

TOP記事(全期間)

Google Translate »