
今年は3月31日がキリスト教の祝日「イースター(復活祭)」だった。例年通り、卵を探し出す「エッグハント」が各地の教会などで行われ、子供たちが、われ先にとお菓子の入ったプラスチック製の卵を探すほほ笑ましい姿が見られた。
子供たちの多くは、ウサギの耳の被(かぶ)り物を身に着けたり、ウサギの柄のバスケットを手にしたりしているが、命の始まりや復活を象徴するイースターエッグを運ぶ「使者」であるウサギもイースターのシンボルの一つだ。この時期、店には、縫いぐるみや置物などウサギ関連のグッズであふれる。
しかし、こうした商品では飽き足らずに、実際に本物のウサギを子供への贈り物として買う人が毎年、多くいるという。だが、やがて子供たちが飽きると、捨てられるケースが相次いでいる。
見た目はかわいらしいウサギだが、飼うとなると一般に考えられているより手がかかる。早いスピードで走り回るための空間が必要となるほか、とても敏感で病気にかかりやすい。また、抱き上げられたり、運ばれたりすることを嫌がるという。
米メディアによると、保護施設に送られてくる動物の中で3番目に多いと言われており、収容されたウサギの約80%は、もともとイースターのプレゼントとして購入されたものだという。
動物愛護団体は、本物のウサギの代わりに縫いぐるみなどをプレゼントするよう呼び掛けている。(Y)