米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・ドジャースに今季から所属する大谷翔平選手がソウルでの開幕シリーズに合わせ韓国を訪れ、ファンだけでなく一般の国民やマスコミの注目を集めた。韓国で大谷選手はまるで「マンガから飛び出してきたヒーロー」。その実力や実績はもちろん、甘いマスクや長身で筋肉質の体形、そして何より周囲への配慮を欠かさない人柄まで備えた完璧なスポーツマンとして、誰もが好感を抱いているのが分かる。
大谷選手が最初に韓国に対し強烈な印象を植え付けたのは、恐らく2015年のWBSC世界野球プレミア12で対戦した韓国との試合に先発投手として7回を投げ、並み居る強打者相手に三振の山を築く快投を見せた時だろう。当時、4番打者として打席に立ち、日本のプロ野球やMLBでも活躍した李大浩選手も三振を喫した一人。後に「オータニの球はとても打てそうに思えなかった。二度と対戦したくない投手だった」と回想している。
今回の訪韓では、結婚発表のサプライズやお相手の田中真美子さんの同行でフィーバーは過熱した。ある韓国人女性ファンは、現在プレミアリーグで活躍し、韓国が誇るサッカーの孫興●(●=「敏」の下に「心」)選手と比べ、「孫選手が帰国してもこれほど騒がれないわ」と言った。入国時、ドジャース一行に生卵が投げ付けられる韓国式“洗礼”もあったが、大谷選手が韓国の日本好感度アップに果たした役割は大きい。下手に政治家が往来するよりよほどいい(?)。(U)