仮装して祝うプリム イスラエルから

イスラエルでは、ユダヤ暦アダル月14日に当たる3月24日、仮装して祝う「プリム祭」が各地で行われた。エルサレムだけは「シュシャンプリム」と呼ばれ翌日に祝う。

プリムとはヘブライ語で「くじ」を意味する。紀元前5世紀ごろ、ペルシャ帝国アハシュエロス王(クセルクセス1世)の時代、ユダヤ人の抹殺を企てた宰相ハマンが「くじ」を引いて実行日を決めた。この計略をユダヤ人である王妃エステルが、決死の覚悟で王に知らせ、ユダヤ人は奇跡的に救済された。

王妃エステルがユダヤの民と共に三日三晩断食して祈ったことから、敬虔(けいけん)なユダヤ教徒はプリム祭の前に断食をする。キッパと呼ばれるユダヤ教徒の帽子をかぶった友人は、祭りの前に1日の断食をしたという。そして、エルサレム旧市街にあるユダヤ教の聖地「嘆きの壁」の前で、今もなおガザで拘束されている人質の解放を願いながら祈っていたと語った。

祭りの日の夜と朝、ユダヤ教徒はシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)で旧約聖書のエステル記を子供たちと一緒に朗読する。お菓子やお酒などのプレゼントを交換し合いパーティーをするが、まだ戦時中のため例年ほどにぎやかではなく、断食と祈りに参加する人が多かったようだ。

北部ガリラヤ地方のコミュニティーでは、仮装パレードの最中に空襲警報が鳴り、子供たちは地面に身を伏せたという。来年は、皆が心置きなく楽しめる祭りになっていて欲しいと心から願う。(M)

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