両班より生涯現役?韓国から

筆者の周囲には定年後も仕事を続ける韓国人が少なくない。年金をたくさん貰える人や貯金のある人は悠々自適に海外旅行をしたり、趣味生活に勤(いそ)しむが、あまり余裕のない人も多い。子供が独立すれば家で夫婦2人きりになり、一日中ほとんど会話もなく家の中で過ごすのは結構つらいものがある。そのせいかリタイアしても再就職先を見つけるため、転職フェアなどに足繁(しげ)く通う高齢者は珍しくなくなった。日本と似ているなと感じる。

ただ、実際には四六時中家にいる気まずさからより、やりがいを感じたいと思って仕事に就く場合の方が多いようだ。特に男性はそうだろう。先日、後期高齢者の仲間入りをした知人と会ったら、中堅会社の役員として働かないかという打診を受けたと言っていた。「生涯現役ですか」と尋ねると、「自分の専門を生かせるから」と嬉(うれ)しそうだった。昔は確かにいた、両班気取りに優雅に時を過ごす男性のイメージとは真逆である。

そうかと思うと、別の知人は誰もが羨(うらや)む大企業のトップとして、それも複数の会社から再就職の口が回ってきたのに、それをすべて断ってしまった。「もう十分に社会のお役に立てたと思うし、優秀な後輩がたくさんいるから」だという。趣味のスキーを楽しむため、雪の多い日本にしばしば行っているそうで、「これからは自分の幸福を大事にしたい」とも。どこか燃え尽きたという充足感が伝わってきた。これも立派な「第二の人生」なのだろう。(U)

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