自習室難民救った沖縄県内企業

沖縄県立図書館

那覇市の県立図書館がシステム更新や蔵書点検のため2月6日から29日まで臨時休館となったことを受け、県内では受験生たちが勉強スペースを失い、「自習室難民」になるのではないか、との不安の声が広がった。

SNSでは「なぜ受験シーズン真っただ中のこのタイミングで臨時休館なのか」「代わりの勉強場所を確保してほしい」といった受験生たちの悲痛な叫びが飛び交い、図書館を運営する県に対しても、対応を求める声が寄せられた。

この問題にいち早く対応したのは県内民間企業だった。沖縄海邦銀行は5日、図書館の休館期間中、同市内にある本社ビルの食堂を自習スペースとして提供すると発表した。すると、これに続くように「沖縄受験ゼミナール泉崎校」や「日本郵便沖縄支社」も教室や自社ビルの一角を受験生に貸し出すと表明。18日時点で、民間企業と県が準備した各地の公民館や合同庁舎などを合わせ、13カ所の臨時自習スペースが使用可能となっている。

海邦銀行の自習スペースに訪れた受験生たちは、地元テレビのインタビューに対し、「どこで勉強したらいいのか困っていた。すごくありがたいです」「綺麗(きれい)で広いエリアを確保してくれるのは助かります」と感謝の言葉を語っていた。

また、今年の元日に発生した能登半島地震で被災し、避難してきた受験生に無償で勉強を教える進学塾もあるなど、普段とは違う受験シーズンとなっている。

今回の騒動の経緯について県立図書館は、パソコンなどのリース契約更新に伴うシステム変更のための臨時休館で、もともと利用者への影響が出にくい11月から12月ごろに更新作業を予定していたが、業者の納期遅れなどにより受験時期と重なってしまったと説明している。

(K)

spot_img
Google Translate »