プロ野球キャンプで経済飛躍

ブルペンで投球練習する阪神の村上=1日、沖縄県宜野座村

今年もプロ野球キャンプの季節がやってきた。沖縄入りした9球団は1日、3月29日の公式戦開幕を見据え強化練習を開始した。

昨年、38年ぶりに日本一に輝いた阪神タイガースがキャンプインした1日には、早朝から大勢のファンたちが会場となる宜野座村の球場周辺に訪れ、選手らへ大きな声援を送った。同日、横浜DeNAベイスターズがキャンプを行う宜野湾市の球場にも初日から大勢のファンが詰め掛け、キッチンカーやグッズ販売所は大盛り上がりとなっていた。

本土に比べ気候の温かい沖縄は、プロ野球冬季キャンプの絶好のロケーションとなっており、毎年多くの球団が1カ月間、調整を含めて練習を行う。憧れの選手たちの練習風景を近くで眺められるだけでなく、終盤に行われる球団同士の練習試合までも無料で観戦できるとあり、全国から大勢の野球ファンが訪れる。

キャンプ地を訪れた観光客らは、県内観光もセットで楽しむ。経済アナリストらの分析によると、プロ野球キャンプによる沖縄への経済効果は昨年約100億円を上回ったという。今年は4年ぶりに感染対策による制限なしでキャンプを行う球団が多く、昨年以上の集客が予想される。観光経済のさらなる飛躍が期待されている。

そもそも沖縄県民にとって野球は特別なスポーツだとされている。特に高校野球に対する熱量は極めて高く、沖縄のチームが甲子園で試合をする日は、多くの県民がテレビ中継に夢中になるため、道路から車の姿が消え、交通量が少なくなるとまで言われている。

それほどまでに野球を愛する沖縄県民だからこそ、県内各地に大きな球場が整備され、多くの球団のキャンプを受け入れる体制が整っているのかもしれない。

(K)

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