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かつて、中国の古代王朝の秦の始皇帝が、統治に邪魔な書物や儒者などの知識人を弾圧した「焚書坑儒(ふんしょこうじゅ)」という事件があった。
文字通り書物を焼き捨て、儒者たちを生き埋めにした。これは、中央集権的な支配体制にとって、余計な知識を与える書物、政権批判をする思想家などを抹殺しようとした政策であったといえよう。
現在では、ネット社会となって、為政者の都合の悪い情報も、あっという間に広がり、食い止めることができない自由な時代となった。こうした秦の時代の「焚書坑儒」のような政府により情報コントロールが不可能になっていると思われてきた。
誰もがパソコンやスマホを通じて、世界的な情報にアクセスして、政府が隠していた情報、都合の悪い秘密などを知ることができるような時代になったからである。
しかし、現実はどうだろうか。
実際には、古代中国よりももっと巧妙で、完全な情報統制を行っている国々がある。
それが中国や北朝鮮などの中央集権的な専制国家であることは言うまでもない。自由な情報が飛び交うことは、国家の崩壊に結びつく可能性があるので、コンピューターの使用制限や情報制限をして、外の情報がストレートに入らないようにしていることは間違いない。
その意味では、現代の「焚書坑儒」といっても、それほど言い過ぎではない気がする。
(羽)







