.jpg)
新年を迎えて見る初めての夢や日の出は特別。歳時記では「初」が付く季語がずらりと並ぶ。新年になったのを境に気分一新したことを改めて確認し、縁起を担ぐ江戸時代からの伝統文化に由来する。
その元日の石川県能登地方を襲った大地震。続いて起こった東京・羽田空港での航空機衝突事故。災害が次々と発生し、特に地震の方は死者数が増え続けるなど深刻な事態となっている。年明け早々、正月気分に冷や水を浴びせかけられたようだった。
「天災は忘れたころにやってくる」と言われているが、寝耳に水の出来事だったことは間違いない。2011年に起こった東日本大震災のことを思い浮かべた人も少なくないだろう。日本は地震の多い国だが、それでも被害が出るたびに衝撃を受ける。
北陸地方の大地震では、新潟県で江戸時代の1828(文政11)年、推定震度7の三条地震が発生している。犠牲者は1000人を超えると伝えられている。この時、地震で子を亡くして嘆く知人に、禅僧の良寛が有名な見舞い文を送っている。
「災難に逢う時節には災難に逢うがよく候、死ぬる時節には死ぬがよく候」。子を失って悲しみに浸っている知人への手紙というには常軌を逸しているが、これも良寛なりの心遣い。文は「是はこれ災難をのがるる妙法にて候」と続く。
その良寛は、1831(天保2)年のきょう亡くなっている。辞世の句に「うらを見せおもてを見せてちるもみぢ」がある。







